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- 気分が上がるなら買っちゃう! Z世代がハマる“感情消費”って?
気分が上がるなら買っちゃう! Z世代がハマる“感情消費”って?
- 2025.12.11
- #消費
本日は中国Z世代の消費に関する最新情報をお伝えします!
12月7日、最新の『2026中国消費トレンドレポート』が発表されました。
同レポートでは、中国の消費行動が大きな転換点を迎えていることが強調されており、特に1995〜2009年生まれのZ世代が市場の中心として存在感を強めています。Z世代は約3億人と全人口の20%を占め、消費規模は全体の40%に達するなど、今後の市場を牽引する重要な層として位置づけられています。
調査によれば、80%以上の消費者が「癒し」「ストレス解消」「自分へのご褒美」といった“情緒消費”を月1回以上行っていることが判明し、消費が機能性重視から精神的価値重視へとシフトしていることが示されました。また、“厳選した質の高い商品を選ぶ”という傾向が77.8%に及び、74.4%が“消費による個人的成長”を求めるなど、消費行動の高度化が進んでいます。
こうした動きを受け、中国SNS小紅書(RED)もユーザーの感情ニーズを可視化する取り組みを強化しています。投稿データを分析し、35の感情カテゴリと95の細分類を整理してマーケティングに活用。日常シーンに応じたブランド推薦を行う仕組みを導入し、ユーザーのリアルな行動と企業のサービスを結びつけています。例えば、登山投稿が増えれば即席コーヒーを提案したり、サイクリング時の「休憩場所がない」という声が増えれば、提携する3,000超の店舗と連携して休憩スペースの開設を支援するなど、生活者のニーズに基づいた施策が展開されています。
今回のレポートからは、中国市場が“モノ消費”から“気持ちの満足”を軸とした消費へと大きく転換していることが明確に読み取れます。Z世代を中心に、感情・共感・日常体験が購買の基準となり、SNSを起点とした共創型の消費文化が広がる中、企業にはこれまで以上に“心に残るブランド体験”の提供が求められています。
出典:経済観察報

