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清明節の旅行は“近場”が人気!約6割が「3時間以内」のお出かけを選択
- 2025.05.02
- #旅行
中国清明節の旅行情報をご紹介します。
春の訪れを感じるこの時期、週末や連休を活用した“近場旅行”が人気を集めています。中でも「車で約3時間圏内」の旅先、いわゆる「3時間観光圏」への関心が高まっています。交通インフラの整備が進んだことで、気軽に行ける旅行先として注目を浴びており、中国の清明節(2025年4月4日-4月6日)では連休を前に多くの人がその範囲内での目的地選びを進めているようです。
中国のアンケートサイトが実施した調査(有効回答数:1,340名)によると、中国の清明節の旅行先として「3時間圏内」を優先的に検討している人は59.6%。さらに、58.0%がこの観光圏の存在により旅行が「より便利になった」と回答しています。地域別に見ると、華南エリアの回答者が最も多く、全体の24.8%を占めました。

実際の声として北京市在住の方は「清明節の3連休でも車なら河北や山東省など多くの都市を巡ることができ、時間を有効活用できる」と語るほか、新疆ウルムチ市の方は「郊外の農園でリフレッシュしたい」、上海在住の大学生は「短期旅行は気軽に非日常を楽しめる」と、3時間圏内の旅の魅力を実感しています。
また、「自由度の高い短期旅行は、気負わずに出かけられる」という声も多く、高速鉄道の活用によって移動の選択肢も広がっています。
人気のアクティビティとしては、アウトドア(キャンプ・ハイキング)が51.7%、展示会や公演鑑賞、親子向け体験、地元グルメの食べ歩きなどが挙げられました。一方で、文化イベントの情報不足や案内表示の不備など、インフラ面での課題も浮き彫りになっており、今回の調査では、63.9%の回答者が「観光地までのアクセスや駐車場などの整備」を希望しており、高品質な観光コンテンツの開発(60.1%)、地域独自の文化の掘り下げ(46.3%)、都市間の連携による差別化ルートの構築(45.1%)、消費体験の向上(43.2%)などのニーズも明らかになりました。
実際に「人気スポットに行っても案内が不十分だと迷いやすく、どの場所も同じような飲食やお土産では魅力が薄れる」と指摘しており、「アウトレットや地域イベントなど、都市ごとの特色がもっと見えるようになると面白い」と話しています。
中国では短期旅行の楽しみ方やニーズが多様化する中で、「3時間観光圏」は今後さらに魅力を増していく可能性を秘めています。
出典:中国青年报公式アカウント