中国の旅行に関する情報をお伝えします！

　　　　　　　　　

今年の中国春節期間中、中国から日本への旅行需要が急増し、航空券価格が過去最高水準に達しています。特に北京・上海から東京、大阪、札幌へのフライトは、ローマやパリなどのヨーロッパ行きの航空券よりも高額となるケースが目立っています。

　　　　　　

旅行サイト携程（Ctrip）の調査によると、2025年1月28日～2月4日の春節期間中、以下のような航空券価格が確認されました。

◆北京発の航空券
北京→東京/大阪（エコノミークラス往復）：最大9,595人民元（約20万円）
北京→札幌（エコノミークラス往復）：14,939人民元（約31万円）
北京→フランス パリ（エコノミークラス往復）：11,109人民元（約23万円）
北京→スペイン マドリード（エコノミークラス往復）：8,406人民元（約18万円）

◆上海発の航空券
上海→東京（エコノミークラス往復）：最大10,655人民元（約22万円）
上海→ローマ（エコノミークラス往復）：9,099人民元（約19万円）

春秋航空（LCC）の航空券も往復7,000人民元近くまで値上がりしており、低価格帯の航空券はほぼ消滅しています。

また、2024年の訪日外国人は前年比47%増加し、中国本土からの訪日客は約2.9倍に急増しました。中国人観光客の消費額は1兆7,335億円（約812億人民元）に達し、訪日市場の中心となっています。訪日旅行の要因としては、ビザ発給条件の緩和（10年有効観光ビザの新設や滞在期間延長、ビザ手続き簡素化）や、円安で日本での買い物が「お得」になったことが挙げられます。さらに、治安問題を懸念して、東南アジアから日本に旅行先を変更する中国人旅行者も増加しています。

　　　　　　

今後の見通しとして、訪日中国人観光客の増加を受けて、京都市では宿泊税の引き上げが検討されています。また、航空券の高騰により、訪日旅行が「富裕層向け」になりつつあり、2025年の春節や大型連休時には、さらに価格上昇が予測されています。これにより、インバウンド市場にも影響が出る可能性があります。最新情報が入り次第、随時更新いたします！

　　　　　　　　　

出典：旅界